スマートフォン用の表示で見る

叙述トリック

読書

叙述トリック

じょじゅつとりっく
  • ミステリ小説において、文章上の仕掛けによって読者のミスリードを誘う手法。具体的には、登場人物の性別や国籍、事件の発生した時間や場所などを示す記述を意図的に伏せることで、読者の先入観を利用し、誤った解釈を与えることで、読後の衝撃をもたらすテクニックのこと。
  • 叙述トリックを用いる際、虚偽の事柄を事実として書くことはアンフェアとして斥けられる。このため、客観的な記述が求められる三人称よりも、語り手の誤認や詐術が容認される一人称が用いられることが多い。また、手記という形をとる作例も少なくない。
  • 通常のミステリ作品におけるトリックは、犯人が探偵や警察の捜査を撹乱するために用いるものであり、物語の中で完結した形を取る。これに対して叙述トリックは、作者が読者に対して用いるもので、物語とは無関係に成立することが多い。