勝利し笑顔を見せる尊富士=エディオンアリーナ大阪(大阪府立体育会館)(産経新聞斉藤友也撮影) 優勝を決めた尊富士と、母親の石岡桃子さん =エディオンアリーナ大阪 (2024年3月25日『東奥日報』-「天地人) 相撲にけがは付きものというが、力士が取組後に痛めた部位を手で押さえたり、立ち上がれずにいたりするとはらはらするものだ。負傷が回復し元気な相撲を見せてくれれば大喝采。ごひいき力士でもそうでなくてもファン心理は同じだろう。 2020年8月2日。当時幕尻だった現横綱照ノ富士は7月場所で実に30場所ぶりに賜杯を手にした。両膝のけがと病気に泣いた照ノ富士は大関から序二段まで番付が降下。2年半にわた…