小笠原国立公園

地理

小笠原国立公園

おがさわらこくりつこうえん

小笠原国立公園は、日本の国立公園の一つ。

日本列島から南南東に約1,000km離れた太平洋上に位置しており、聟島列島父島列島母島列島などの大小30あまりの島々から構成され、すべての島の面積を合わせても約70km²足らずである。

これらの島々の成立形成をみると、約5,000万年頃前太平洋プレートの沈み込みが始まり、西フィリピン海盆の拡大による父島列島聟島列島の海底火山活動、その後地下マントルの後退により母島列島火山列島への火山活動の移動といった過程を経て、現在の姿になったといわれている。島の誕生以来、現在に至るまで一度も大陸と陸続きになったことのない「海洋島」である。

このため、小笠原の生物はすべて何らかの方法で(鳥に運ばれたり、海流や風に流されたり、流木に付着したりして)、島に偶然たどり着き、島の環境に適応して生き残ったものの子孫で、島に定着できた種は、その後本土とは隔離された状態で長期間独自の進化の道を歩み、その中には固有種へと進化するものも出現した。

例えば、小笠原に自生する植物は400種以上を数え(亜種・変種を含む)、このうち約40%が固有種であり、樹木に限れば約70%と高い率である。また、小笠原諸島の種構成は大陸のものとは大きく異なり、特定の分類群が欠落していたり、逆に限られた分類群の種の比率が極端に高いといった現象が見られ、例えば裸子植物は1種だけであったり、陸産貝類は適応放散により多くの種に分化しているなど、独自の生態系を持っている。

沿革

1972年10月16日、小笠原国立公園として、国立公園に指定される。

1975年5月17日、南硫黄島が原生自然環境保全地域(天然保護区域)指定に伴い公園区域から除外される。

2009年11月12日、海中公園指定区域追加に加え、希少な生態系保全対策のため区域が拡大される。

基礎情報

公園面積
6,629ha*1東京都:6,629ha)

*1:陸域のみ