(ブルームバーグ): 沖縄県に住む大学4年生の安部弘祐さんは、日本学生支援機構(JASSO)から給付型と貸与型の奨学金を総額で約680万円借りている。金利上昇が返済に影響することを取材を受けるまで意識しておらず、「金利について知った以上はなるべく早く返したい」と話す。 来春卒業予定の安部さんは、奨学金の返済計画を最低でも月3万円とし、余裕があれば6万円にする考えだが、「新卒の手取りは16万から17万が平均と考えると相当厳しい」と語る。返済の負担を見込み、給与の増加が期待できる企業を中心に就職活動を続けているという。 安部さんのようにJASSOから有利子奨学金を受けている学生は、2022年度に6…