先日、武器の異称で国会図書館デジタルコレクションを検索して通常の語ではみつからない資料を探す試みをしていた。 「長柄刀」で検索したところ、田宮平兵衞重正が居合で使用したものがヒットすることが多いが、それ以外の例もあった。 気になったのは野口犀陽ほか『犀陽遺文』(野口遵, 明34)に出ている「田邊翁墓表」だ。 犀陽遺文 - 国立国会図書館デジタルコレクション 田邊翁という人物は、江戸で清水正則に長柄刀法を学び、加賀に戻ってこれを指導し、弟子は二千余人いたという。 戊辰戦争(北越戦争)の際に銃弾が降り注ぐ中で長柄刀を持って敵陣に突撃したことがあったという趣旨の記述がある。 この墓の人物が気になって…