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少年魔法士

マンガ

少年魔法士

しょうねんまほうし

なるしまゆりのファンタジー漫画。

ウィングス新書館)にて、1995年11月号から2016年10月号まで連載された(2008年4月号から2010年11月号にかけて休載)。単行本全19巻。

大まかなストーリーは、「魂の免疫不全」悪魔憑きカルノ・グィノーと、エーテルを自在に操りモノを作り変えられる「神霊眼」の持ち主、敷島勇吹の二人を主人公に据え、加えて元・神聖騎士団最高司祭レヴィ・ディブランが二人の保護者的存在として登場する。それぞれ居場所を失った異端の能力者三人が、三大魔法組織である神聖騎士団でもキタブ・エル・ヒメクトでも東海三山でもなく、新しい魔法組織を作り、神を創ろうとする人王アーク対立する、というもの。

なるしまゆり特有のスプラッタ表現から垣間見える身体性の危機感、生存と存在の全てをかけて戦う少年たちの個々のエピソードが秀逸で、『原獣文書』とならぶ彼女の代表作といえる。随所に込められているのは、主にカルノによる自己同一性と存在理由への問いかけであり、それに対して真摯に答えている正統派作品。