大塚ひかり『本当はひどかった昔の日本』(のオリジナル版のほう)を読んだ。*1 本当はひどかった昔の日本: 古典文学で知るしたたかな日本人 作者:ひかり, 大塚 発売日: 2014/01/17 メディア: 単行本 内容は紹介文の通り、 古典ってワイドショーだったんですね! 捨てられる病人、喰われる捨て子、蔓延する心の病―― 「昔はよかった」って大嘘です! 古典にみる残酷だけど逞しい本当の日本人の姿。 というもの。 著者は、身分社会より、西鶴の文学にみられるような金を貴ぶ社会の方を支持しているが、本書における厳然たる身分社会の「悲哀」を見ていけば、そういいたくなるのもまた道理だと思わせられる。*2…