松本敦子
録音助手／日本映画学校出身。1996年（21歳）に映画学校卒業、卒業間際に映画「学校の階段2」で録音技師・宮本久幸氏（日活）のサード助手を務めたのち、1996のVD「ぴんくギャル」〜2010の映画「Rise up」（最終作品）までの14年間に渡り、録音技師・土屋和之氏の右腕として活躍したスーパーアシスタント。168cmの長身を活かしたパワフルなマイクメークや、役者の気持ちを煩わせないワイヤレスマイクの装着技術も優れていた。TVドラマ「美少女戦士セーラームーン」や「ホーリーランド」の多勢なキャストの出た作品でも６波のワイヤレスマイクをたった一人で扱ったうえガンマイクも振り、キャメラ音声ケーブル入力など、3人から4人分の仕事を一人でやってのける技は前人未踏のものかも知れない。若手の俳優・女優の扱いが巧く、弟や妹のようにしていまう世話好きなところも持ち合わせていたが、うるさ型のベテラン女優陣は苦手としていた。特に仲のいい役者は、徳山秀典・北川景子・小松彩夏・窪寺昭・渋江譲二だった。
また、若輩のスクリプターやスクリプターの就かない作品では、カット割りやカットの繋がりなども補佐できることから、多くの監督にも頼られた。後半期、ちょっと出の助監督などはこの松本敦子の前にまずたじたじとなった。体調もあり35歳で引退するが、多くの映画関係者から惜しまれつつ業界から退く。
純然な形ではなかったが、2003年に1作品、金田敬監督作品（お蔵入りになってしまった）で、録音技師をした幻の作品がある。
静岡県下田市出身。
代表作品
＜劇映画＞
Rise up(2010)
エッチを狙え！「イヌネコ」(2009)
虹色の硝子 (2009)
小森生活向上クラブ(2008)
パラレル(2008)
春琴抄(2008)
魔法のｉらんど 「ｔｅｄｄｙ ｂｅａｒ」(2008)
Ｇｉｒｌ’ｓ ＢＯＸ ラバーズ・ハイ(2008)
ユメ十夜 3・5夜(2005~6)
アオグラ ＡＯＧＲＡ(2006)
ナイチンゲーロ(2006)
天まであがれ！！(2006)
人間椅子(2006)
カチコミ刑事＜オンドリャー！ 大捜査線 心斎橋を封鎖せよ＞(2005)
ＳＴＡＣＹ(2001)
東京ゴミ女(2000)
新唐獅子株式会社(1999)
Ｄｏｌｐｈｉｎ Ｔｈｒｏｕｇｈ ドルフィン・スルー(1998)
ＴＯＫＹＯ ＢＥＡＳＴ(1997)
柘榴館(1997)
ソクラテス(1996)
ぴんくギャル(1996)
学校の階段2(1996)
＜TVドラマ＞
闇のパープルアイ／Y氏の隣人／Pな彼女／G-taste／美少女戦士セーラームーン／ホーリーランド／ティッシュ
