全国知事会長の村井嘉浩宮城県知事が、国民スポーツ大会(国スポ=旧国民体育大会)を巡り「廃止も一つの考え方だ」と述べた。 もっともな見解である。開催地の人的、財政的負担があまりに重い。 国スポは戦後間もなく始まり、原則、都道府県の持ち回りで開催されてきた。現在2巡目で、3巡目に入る2035年に向け日本スポーツ協会(旧日本体育協会)や知事会があり方を検討している。 国内最大のスポーツの祭典とされるが、肥大化による自治体財政の逼迫(ひっぱく)や、勝利至上主義の弊害がかねて指摘されていた。 人口減少が進む中、その歪(ひず)みがあらわになっている。抜本改革なしの3巡目は考えられない。議論を早急に進めなく…