『夏祭浪花鑑』についてさらに。 Qこのお話元ネタあるの? Q上方と江戸のやり方の違いはあるの? Q 役者によって違いはあるの? Qこのお話元ネタあるの? このお話は、延享2(1745)年に竹本座で初演された人形浄瑠璃です。作者は並木千柳、三好松洛、竹田小出雲の3人。もとになったネタはあります。 まず、元禄11(1698)年に、『宿無団七』という歌舞伎作品がありました。団七という名前の男が父親を殺したというストーリーです。団七を演じたのは初代片岡仁左衛門。 この作品は評判がよかったようです。 その46年後、延享元(1744)年に、堺の魚売りが賭場の争いで、長町裏で人を殺したという事件がありました…