日本の北海道で見られた軌道の一形態である。1942年以降は「簡易軌道」と改称された。現在では広義の軽便鉄道の範疇で捉えられることが多いが、未開地での道路の代替手段という性質を持ち、根拠法令を異にしていたという歴史的経緯がある。この点で一般の鉄道・軌道とは異質なものであった。
標津線・根釧原野の開発・戦後パイロットファームを学ぶために訪問した雑感メモ。 鉄道記念館は標津線が根釧原野の開発に与えた影響を学ぶことができる。 郷土資料館は考古・自然・生活・農業・水産・北方の第1展示室と写真中心の第2展示室がある。 加賀家とは商い場に仕えた一族で特に伝蔵がアイヌ理解に長じ多くの文書を残した。 鉄道記念館 標津線が根釧原野開拓に果たした役割西春別にあり廃線となった標津線の記録を展示している施設。館内はとても寒い。標津線は標茶から東進する路線と厚床から北進する路線が中標津で交わり根室標津に至るという路線である。一番印象的だったのは標津線は開拓路線なので黒字になるわけがないという…
北海道の観光シーズンは夏であり、冬になると一気に来道者が減る。そのため、北海道は冬季観光への対策が求められており、雪まつりなど様々なイベントが催されてきた。博物館も同様であり、冬は来館者誘致事業を行わないと閑古鳥が鳴くこともしばしば。そもそも暴風雪に覆われて道路そのものが塞がることもしばしばある。と、いうわけで、今回はクイズラリーのイベントをやっているす標茶町の博物館(ニ・タイト)へ行ってきた。 標茶町博物館ニタイ・ト入口で入館料220円を払い、クイズをやりたいと申し出るとA4用紙1枚が挟まれたバインダーを貰える。内容は用語埋めとスタンプ集め。各展示室の壁などにクイズが張ってあるが、それが用語…
役場近くの丸山公園内に佇む小さな資料館。入口に名簿が置いてあるのみで、見学者は勝手に入室して好きなように見るというスタイル。展示室には暖房がついてなくてとても寒い。資料の温湿度管理などが気になる所。 郷土館外観・町指定文化財 展示室概観 展示室は2つに分かれている。左側の部屋は大型実物展示が中心で、剥き出しの民具がそのまま陳列されている。壁面一体には中標津の地図が時系列純に貼ってあり、年代ごとに開拓が進んでいく様子を示している。 右側の部屋は壁面がガラスケースになっており、左の壁面から考古→開拓農具→飲食店特集→北海道農事試験場根室支場→民具1→戦争→民具2と周回させる導線になっている。中央部…
塘路湖にある駅逓所、釧路集治監、標茶町博物館を見学してきたので、備忘録として所感などを記しておくこととする。 駅逓所 塘路駅逓所近世において蝦夷地に和人が進出したが、それは沿岸部に限ってのことであった。近代に入り、和人たちは内陸部に入植していったが、交通は不便であった。それ故、北海道において交通インフラの一種として設置されたのが駅逓所であり、一定の距離ごとに馬と人夫を用意しリレー方式で継立していった。駅逓所は地域の有力者に委託される場合が多く、宿泊施設を兼ねると共に地域のコミュニティとしての役割も果たした。現在の塘路駅逓所は移築されたものであり、本来は水運に便利な塘路湖のほとりにあり、漁業を指…