p.9 16世紀から19世紀末にかけて、中南米、カリブ海諸島の糖業の繁栄をもたらした原動力は、プランテーション経営を支えた黒人奴隷たちでした。奴隷労働こそはプランテーションの生命線でした。 p.9 経営者(プランター)たちは、奴隷買い付けに狂奔島しました。イギリス、フランスなどの奴隷商人たちは、ヨーロッパの商品をアフリカへ持ち込み、それと交換に奴隷を買い入れて中南米へ送り、その帰り荷に砂糖を積み込んでヨーロッパへ運んだのです。いわゆる悪名高い三角貿易と称されるものです。 奴隷貿易は、1807,年にイギリスがカリブ海域で廃止しますが、米大陸全体で全廃されるのは19世紀末まで待たなくてはなりません…