新風連

社会

新風連

しんぷうれん

日本の極右政党維新政党・新風」(新風)の支持者らによる勝手連。正式名称は「新しい風を求めてNET連合」。

概要

2006年11月、翌年7月の参院選に向けて新風の知名度向上を図るべく、新風を支持する活動家右派系ネットユーザー(ネット右翼)らによって結成された。2009年9月から2012年12月まで3年余りの活動休止期を経て現在に至る。代表は有門大輔。

当初は外部から新風を応援するグループという体裁をとっていたが、後に瀬戸弘幸初代代表が新風参院選比例区候補に起用され、さらに2007年12月には党副代表に抜擢されたため、以後は新風の傘下組織のような様相を呈することになった。その一方で、参院選後はメンバーによる「反日的とみなした勢力を糾弾する街頭活動*1」の告知・宣伝がメインとなり、新風の応援という当初の目的は次第に後退していった。

そして2009年4月、「在日特権を許さない市民の会」(在特会)主催で行われ、新風連メンバーも多数参加した「カルデロン一家追放デモ」*2の翌日に新風本部が突如として「民族差別を許さない」と題する声明を発表する*3。有門事務局長(当時)を始めメンバーの多くはこの声明を自分たちへの批判と受け止めて反発し*4、これを機にメンバーらの新風離れが加速していった。

同年6月に瀬戸が党副代表を辞任すると、9月9日をもって新風連の活動休止が宣言される*5。そして11月に行われた新風の党大会で、新風連メンバーの八木康洋(在特会副会長)が「民族差別を許さない」声明の撤回を求める動議を提出するも反対多数で否決され、失望した有門は新風との決別を宣言*6。こうして名実共に新風連は崩壊したかに見えた。

しかし2011年に新代表に就任した鈴木信行の下で、新風韓国との国交断絶を主張するなど嫌韓思想を前面に出すようになる。これを好意的に受け止めた在特会を始めとする「行動する保守」勢力と新風の共闘体制が再構築される中、2012年12月21日になって新風連の再結集が宣言され、有門が新代表に就任する運びとなった*7

清廉会分裂騒動

参院選を目前に控えて盛んに選挙活動が行われていた2007年7月、新風連メンバーらが従軍慰安婦謝罪決議への抗議のためにアメリカ大使館を訪問した際に、メンバーの一人である柳生すばる(現:柳生大佐)がドクロと卍マーク*8を貼り付けた星条旗を振り回すという事件を起こした。

この行為は外国国章損壊罪刑法92条)に問われかねないものであり、新風の選挙活動にも悪影響を及ぼすおそれがあるとして、新風連内の穏健派から柳生を処分し公に謝罪すべきだとの意見が挙がった。しかし有門ら主流派は柳生を擁護して一切の処分・謝罪を行わず*9新風本部も「擁護はしないが処分もしない」という姿勢をとった。

この対応に失望した穏健派メンバーらは翌8月に新団体「清廉会*10」を立ち上げ、新風連を離脱した。清廉会はネット上での穏当な言論活動を中心に据え、新風連の活動休止後も細々と活動を続けていたが、2010年3月をもって解散している。

活動休止以前の参加メンバー

政治活動家

後に「行動する保守」陣営の中核を担った人物が多い。桜井誠在特会会長)や西村修平主権回復を目指す会代表)は参加していなかったが、街頭活動の場でたびたび共闘していた。

氏名・HN現在の所属団体(役職)備考
瀬戸弘幸外国人犯罪追放運動最高顧問新風連代表・元新風党副代表
有門大輔外国人犯罪追放運動(理事長)新風連代表・元新風東京都本部広報委員長
八木康洋在日特権を許さない市民の会(筆頭副会長)新風茨城県本部事務局長・青年部長
古川英敏草莽愛知実行委員会(代表)新風愛知県本部名古屋支部長
黒田大輔日本を護る市民の会(代表)
堀田康司真悟の会・堺(会長)
龍井榮侍東亜連盟戦史研究所(所長)
辰巳史浩若者から日本を変える会(代表)
よーめん日本の極右軍事政権化を考える市民の会(代表)

ネット右翼ブロガー

現在は消滅・更新途絶しているブログも多い。ここでは現在も更新を続けているブロガーのみを紹介する。

氏名・HNブログアドレス
富田安紀子ケシクズhttp://blog.livedoor.jp/akito3ta/
柳生大佐草の根保守日本茶会党公式bloghttp://tempyo864.iza.ne.jp/blog/
甲賀三郎日本たばこ党宣言http://kafuka36.blog104.fc2.com/
だいち憂国、喝!http://blog.livedoor.jp/isharejp/
coffee正しい歴史認識国益重視の外交核武装の実現http://deliciousicecoffee.blog28.fc2.com/
himazin暇人凸撃隊http://himazin.iza.ne.jp/blog/

*1:後にこのような活動は瀬戸らによって「行動する保守」と定義され、同様の活動手法を用いる在特会の台頭もあって、右派系政治活動の一潮流として定着していくことになる。

*2不法滞在中に日本で生まれたフィリピン人少女の在留が認められたことに抗議し、少女の国外追放を求めて少女が通う中学校の周辺などでデモを行ったもの。ネット右翼を中心に高い評価を受け、このデモを機に在特会の急成長が始まったとされる(安田浩一著「ネットと愛国」66ページ)。

*3声明: 民族差別を許さない

*4侍蟻SamuraiAri 保守市民運動を担う未来の尖兵! :強い日本、外国人差別のない日本を志向す!

*5新しい風を求めて

*6侍蟻SamuraiAri 保守市民運動を担う未来の尖兵! :さらば維新政党・新風!

*7新しい風を求めて

*8ナチスを意味するハーケンクロイツを書こうとして間違えたもの。

*9新しい風を求めて

*10清廉会