簡単に言えば、「森と人をつなぐ人」です。
昔は、人が自然の一部として生活していましたが、
都市化の進展で自然との距離が離れてしまった人が多い昨今、
森への案内人が必要とされています。
森林インストラクターは、そんな森の案内人の中でもスペシャリスト。
難しい試験をクリアしているので、幅広い知識を持っています。
自然を身近に感じたいなら、自然のことをもっと知りたいなら、
是非森林インストラクターと一緒に歩いてみてください。
お固く言いますと、以下のようになります。
1.森林インストラクターとは
(社)全国森林レクリエーション協会が実施する資格試験に合格し、
同協会に登録された「森林インストラクター」の資格を持つ人の称号です。
2.資格について
この資格制度は1991年(平成3年)に農林水産大臣認定試験として
発足しました。
※英検が文部科学大臣の認定を外れたのと同時期に、この資格も農水大臣の
認定を外れました。
資格試験は、(社)全国森林レクリエーション協会が実施しています。
森林インストラクターの「資格試験」は,「環境の保全のための意欲の増進
及び環境教育の推進に関する法律」(いわゆる環境教育推進法)の第11条に
基づき,「森林インストラクター認定事業」として環境大臣並びに
農林水産大臣の登録を受けて実施されています。
3.資格の目的
この資格制度は、森を利用する一般の人々に対して森林と林業についての
知識を伝え、森林の案内や森林内での野外活動の指導を育成し、森林の
総合的な利用、山村と林業の活性化に役立つことを目的としています。
4.有資格者
2010年現在、全国で2, 818名(京都府で64名)の森林インストラクターが
登録されています。
5.資格試験について
平成13年ごろまでは、合格率20%以下と難しい試験の部類でしたが、
最近は25%ぐらいまで上がってきているようです。
一次試験は記述式(300字など)の問題が多く、難易度が高いためか
受験者数が減少してきています。
しっかり勉強した人が多く受験するようになってきたのでしょうか。
以下、(社)全国森林レクリエーション協会HPより
○ 森林インストラクターとは,森林を利用する一般の人に対して,森
林や林業に関する適切な知識を与え,森林の案内や森林内での野
外活動の指導を行う者です。
○ 資格試験は,森林インストラクターとなるために必要な知識及び
技能を有するかどうかを判定することを目的としており,「一次試験」
と「二次試験」からなります。
○ 一次試験では,『森林』,『林業』,『森林内の野外活動』及び『安
全及び教育』の4科目について記述式を主体とした「筆記試験」が
行われ,科目別に合否が判定されます。
科 目 内 容
●森 林 森林の仕組み,植生の遷移/樹木,森林の動植物/森林の地質,
土壌と水文/その他森林に関すること
●林 業 山村と農林業/森林の効用/森林の施業/木材及び特用林産物(きのこを含む)の
利用/その他林業に関すること
●森 林 内 の 森林レクリエーション/キャンピング/ネイチャークラフト/その他森林内の
野 外 活 動 野外活動に関すること
●安全及び教育 安全の知識(気象を含む),救急処置法/環境教育,自然保護/指導技術,
企画の立て方/その他安全及び教育に関すること
○ 二次試験では,一次試験の合格者を対象に,「実技試験」と「面
接」が行われます。実技試験では,あらかじめ提示される素材の
一つを使って,森林インストラクターとしての模擬演技をしていただ
きます。
○ 一次試験の合格基準は各科目とも正解率6割程度以上です。合
格科目が全科目に達したとき一次試験の合格者となり,二次試験
及び審査を経て,最終合格者(森林インストラクターとなる資格を有
する者)となります。なお,一次試験の合格科目は,その合格年を
含め3年間有効です。ただし,この場合,受験の結果は最新のもの
が優先されます。二次試験は,一次試験に合格した年を含む3年間
に限り受験できます。