申相玉

映画

申相玉

しんさんおく

韓国映画監督。監督として戦後韓国映画の隆盛を築いた第一人者だったが、元トップ女優の妻と相次いで北朝鮮に拉致され、金正日キム・ジョンイル)氏の側近として怪獣映画プルガサリ」を制作、後に再び韓国に戻る数奇な運命をたどった。2006年4月11日、ソウル市内で死去。79歳だった。

52年に監督デビュー。時代劇や説話を題材にした「成春香(ソン・チュンヒャン)」「燕山君(ヨン・サン・グン)」などが大ヒットし、韓国映画の黄金期といわれる60年代を支えた。

人気絶頂だった78年、滞在先の香港で、女優の妻、崔銀姫(チェ・ウニ)さんと相次いで姿を消し、後に北朝鮮に拉致されたことが分かった。金正日書記(現総書記)の指導の下で7本の映画を撮り、後に事件の真相について「金正日が、北の映画の質を高めるため私たちを連れてくるよう指示した」と語った。

86年、夫妻で外遊した際にウィーン米国大使館に駆け込み、米国亡命。89年、失跡以来11年ぶりに帰国した。「映画よりも奇々怪々な人生」と自らを評した。