自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件で政治とカネの問題に国民の厳しい視線が注がれる中、自民幹部や閣僚らが多額の資金を公開基準の緩い後援会に移し替え、使い道を隠すような脱法的な行為が次々と表面化している。茂木敏充幹事長や棚橋泰文元国家公安委員長、新藤義孝経済再生担当相に同様の手法が発覚。カネの流れの透明性確保が目的の政治資金規正法の趣旨に反するような「抜け道」の実態を追った。(我那覇圭) ◆2580万円を移した新藤義孝経済再生担当相のケース 多額の「備品・消耗品費」を計上している新藤経済再生担当相の後援会兼自民党支部事務所=埼玉県川口市で 新藤氏の秘書が会計責任者の政党支部「自民党埼玉県第2選…