貧しさ とは わたし と おもう 物質的な貧しさ も さることながら… 世の中に 出てゆくもかなわず 世の中に ただひとりも こころ通うひと ないゆえの 貧しさだろう と おもう 自然災害の いたましさに 胸が つぶれそうになり たったひとり 受け止めきれなくなって… いつものように なにもかも止めて 薄暗い部屋で せっせと さも 忙しいかのようにして お洗濯して 干して 畳み方をして… 一室で なにもかも済ませている これも こころぼそい 貧しく よわい こころ お仏壇は 引き戸一枚向こう ママに 添い寝をしていたようにして まだ そうして 眠っているのだった 大地震が起きたところも きっと…