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人種

一般

人種

じんしゅ

科学的に証明することが絶対にできない人間を区分する分類概念。人種は、(1)科学的にもはや有効とは言えない概念であり、(2)社会思想的には常に否定的な意味で想起される必要のある用語である。

文化人類学 人種(池田光穂)

人種とは、共同体や社会の成員が、エスニシティの面で重要である----独特の文化的特徴を表示している----とみなす、たとえば皮膚の色のような身体的特徴を指称する。人種に関して世間一般のいだく多くの確信は、架空のものである。人間を異なる人種に振り分けることが可能な明確な特徴は、何も存在しない。

社会学 第四版』アンソニー・ギデンズ p349

(1)地球上の人類を、骨格・皮膚の色・毛髪の形など身体形質の特徴によって区別した種類。普通、白色人種・黒色人種・黄色人種に三大別するが、分類不能な集団も多い。

(2)人を環境・職業などの違いによる生活習慣や気質を共通の特徴として分類した言い方。族。

「深夜―」「政治家という―」

三省堂提供「大辞林 第二版」より

人類の身体的形質には生活環境に起因する地域差が存在するが、この差異は連続的なもので不連続境界線は存在せず、また、様様な形質のなかから特定の形質を区分の基準として選び出す根拠はない。つまり、たとえば、遺伝子ごとに、それぞれまったく所属する人々の範囲が重ならない『人種』があるといってもいいが、これは人種概念の無意味を示す。また個体同士の遺伝的な差異のほうが、『人種』もふくめた社会集団の間のものよりも大きい。

参考

進化研究と社会:人種:

失礼な遺伝学、偏向する科学者感覚:98%チンパンジー