GWは絶不調のまま本日から通常業務、久しぶりの3コマで喉はヘロヘロ。久しぶりの電車読書はタイトルに惹かれ以前に購入していたもの。すでに各所で話題になっているようだが、社会学者によるフィールド調査の非常に面白い作品。「木の根っこ」に例えられるような家族主義という伝統、人民公社解体時の財産の均等配分というスタートから、基層幹部が中間団体なき社会の公共性を支えていた2000年代、それに依拠しつつ土着勢力化を阻止したい中国共産党が導入した競争選挙とそれをめぐる混乱、著者が経験した農村調査の失敗について、家族主義者である中国農民に「よそ者」とみなされたというものから、習近平政権による農村基層幹部の締め付…