向田邦子ベスト・エッセイ (ちくま文庫) 作者:邦子, 向田 筑摩書房 Amazon 個人的評価★★★★★ 十代は、おなかいっぱい食べることが仕合せであった。 二十代は、ステーキとうなぎをおなかいっぱい食べたいと思っていた。 三十代は、フランス料理と中華料理にあこがれた。アルバイトにラジオやテレビの脚本を書くようになり、お小遣いのゆとりもでき、おいしいと言われる店へ足をはこぶこともできるようになった。 四十代に入ると、日本料理がおいしくなった。量よりも質。一皿でドカンとおどろかされるステーキより、すこしずつ幾皿もならぶ懐石料理に血道を上げた。 タイトル通り、向田邦子のベスト・エッセイ集 なんだ…