2018年発表の本書は、元東京地検特捜部副部長で衆議院議員の経験もある若狭勝氏の政界裏面(というより暴露)書。著者とはある縁があって面識があり、この本も紹介されたもの。特捜部時代は政治家の不祥事を追うのが仕事だったが、ひょんなことから4年間に4度の選挙に臨み、2勝2敗だったと本書にある。小池都知事の「都民ファーストの会」を応援して勝ち、「希望の党」で戦って敗れた。しかし3年間は議員活動をしていたので、他の議員が語らない国会議員の裏面を平然とバラすことができた。 よく「政治は清濁あわせ呑む」と言われるが、著者の目には「犯罪は犯罪」と映る。昨今話題の裏金問題も、赤裸々に記述してある。国会議員のほと…