ここのところ休日はランニングをして図書館で本を借りて読むという日が続いている。今、借りている本だけで積み上げると40cmくらいになっていて、期間内に読み切るか不安である。 まあ、タダで借りているわけだし、1度返してまた借りればいいのだけど。 今読んでいるのは岡本隆司『日中関係史』。互いに理解し合えない隣人、日本と中国を通史的に解説した本だ。 面白いのは両国の「本音と建前」で、中国の方が厳密な建前がある。天子と呼ばれる統治者は世界に1人であり、「日出処の天子」を名乗るなんてもってのほか。隋の煬帝が不機嫌になったのは当然なのである。 しかし、この空気の読めない隣人を無視するのかと思いきや、実利面(…