清水紫琴

読書

清水紫琴

しみずしきん

小説家1868年慶応4年)〜1933年(昭和8年)7月31日

岡山県生まれ、京都育ち。本名は豊子、筆名はつゆ子。1881年、京都府立第一女学校卒。化学工場の経営者であった父・貞幹の命令で弁護士と結婚させられるが、離婚。影山英とともに女権拡張運動に活躍し、植木枝盛『東洋之婦女』の序文執筆者の一人として名を連ねる。『女学雑誌』記者となり、1891年に「こわれ指輪」で文壇デビュー。1892年、農芸化学者の古在由直(のち東大総長)と結婚、古在紫琴の名で女性作家として活躍したが、1901年の「夏子の物思ひ」以後、家事のため休筆する。1895年11月に復活し、小説や随筆等を発表するが、1899年8月の「移民学園」以後は絶筆した。「移民学園」は被差別部落の問題を描き、島崎藤村の『破戒』の原型と目されている。他の代表作には「心の鬼」「磯馴松」「したゆく水」などがある。

※全集として次男の哲学者・古在由重の編纂による『紫琴全集』全一巻(草土文化 1983年)がある。