コンビニエンスストアのフォーマットの一種。名前の通り、生鮮品を扱うコンビニ。
ものすごく単純化すると、SHOP99と、その躍進に対して既存コンビニ側が出した回答である。このため、いわゆる100円ショップとしての側面も持つチェーンが多いのが特徴である。生鮮100円コンビニ。
元来、日本のコンビニは「もっとも身近な商店」であり、消費形態が現在と異なっていた黎明期には生鮮品を扱うことは珍しくはなかった。また、都市化の進んでいない地域*1では、コンビニが(身近を通り越して)地域唯一の「お店」になっている場合もあり、そういうケースでは生鮮品を扱うミニスーパー的な存在になっているケースもまま見られた。
が、2007年現在、各チェーンが開発・展開している今日的な意味合いでの生鮮コンビニの出現は、SHOP99の出現と台頭を直接の原因としている。
SHOP99は「生鮮品」という、本来コンビニや100円ショップ(ワンプライスショップ)が苦手とするはずの商材を取り込むことに成功したことで、従来のコンビニとは異なる顧客層の開拓に成功した。また、日本でのコンビニの普及が成熟期に達し、スクラップ&ビルドによって不採算店・老朽店が次々に閉鎖される時代になっていたことで、「コンビニ跡地に好条件で出店する」手法を採用して急速に成長することが可能になった。
つまりは近所にあって営業時間が長く、ワンコイン(ややウソ)で多様な商品が買え、しかも生鮮品を扱うという、コンビニと100円ショップとスーパーのいいとこ取りした店であり、無敵と言ってよい*2。
なお、ワンプライスショップとコンビニの融合という点だけ考えるのであれば、三重県に本社を構えるUS.MARTは1992年12月に100円コンビニの1号店をすでに開業している。油断大敵。