行政学を学ぶ意義は、行政職員になるためではない。医学を学んで医師になり、法律学を学んで弁護士なることはあっても、行政学を学んだことは行政職員なることには、ほとんど繋がらない。勿論、行政学を学んだ人が行政職員になることはあるかもしれない。しかし、それはたまたまの関係に近い。(3) 「行政学を学んだことは行政職員になることにほとんど繋がらない」。なるほど。つい先日に両親と話したことだが、公務員には絶対なりたくないと思っていた僕が、大学で西尾勝の行政学の講義を受講し、地方公務員の道を選んだことは例外的なことなのかもしれない。 自分側に権力へ繋がる方策を身につけても、「他人の身を切る改革」だけにのみ使…