『傅記』2巻2号(菁柿堂、昭和23年2月)は、表紙にフェルメール《青いターバンの少女》(今は《真珠の耳飾りの少女》と呼ぶのかな)が載っていたので、購入したと思う。蔵書印が押されていて、「照雨荘」とある。 実は、この蔵書印は読めなかったが、平成28年1月に1巻6号(昭和22年9月)に押された同じ印をTwitterに挙げたら、故蔵書印さんと兵務局さんに御教示いただいた。ありがとうございました。「照雨荘」が同じ読み(「しょううそう」)となる斎藤昌三の「少雨荘」を意識しているとしたら、それなりの人物の蔵書印かもしれない。 目次を挙げておく。表紙の絵について、今泉篤男が解説「少女」を書いている。この作品…