一日空けて、江戸五色不動の残りの三つを訪れた。目白・目黒・目青不動の3寺である。これらの寺は下図に示すように江戸の東側にあり、それぞれ金乘院、瀧泉寺、最勝寺教学院(赤マークの所)と呼ばれている。金乘院は真言宗で、瀧泉寺と最勝寺教学院は天台宗である。 出発点は副都心線の雑司が谷駅。最初に目指すのは目白不動尊が祀られている金乗院である。戦前は文京区関口にあった新長谷寺に祀られていたが、吸収合併により現在地に遷った。地下鉄を降りた後、目白通りを目白駅とは反対方向に向かい、左側に宿坂通りが現れるので、その坂道をどんどん降りていく。中世の頃は、この辺に宿坂という関所があったと伝えられている。坂を下りきる…