大谷正『日清戦争』を読んだ(再読)。 日清戦争 (中公新書) 作者:大谷 正 発売日: 2014/06/24 メディア: 新書 内容は紹介文の通り、 朝鮮の支配権をめぐり開戦に至った日清戦争。平壌の戦いをはじめ各戦闘を詳述しながら、前近代戦の様相を見せたこの戦いの全貌を描く というもの。 日清戦争というのは、あとの日露戦争やアジア太平洋戦争と比べて、その実相があまり知られていないかもしれないが、知るべきことは多い。 以下、特に面白かったところだけ。 井上馨と甲申政変 井上は竹添公使が暴走して朝鮮の内政に干渉したことを隠蔽して、日本側が政変の被害者であったことを朝鮮に認めさせ、謝罪と賠償を要求し…