川那部浩哉

読書

川那部浩哉

かわなべひろや

1932年生まれ。生物学者、生態学者。専門は陸水及び淡水魚京大名誉教授をへて、現在、琵琶湖博物館館長。

京都府宇川の魚について50年間毎年調査。また、アフリカ大陸のタンガニイカ湖などで、1977年ごろから国際共同研究を進めてきたが、極端なまでに地域主義的な発想を持ち、「当該地域の人々が調査のリード役を果し、さまざまな決定はその地域の人々が行うべきだ」との考えのもと、現地の研究者アドバイザーの役割に徹することに努めてきた。また、「生物間の関係の総体」の研究が重要だと、従来から主張していたが、近年の生態学の国際的流れはこの方向にかなり近づいている。

著書に『原色日本淡水魚類図鑑』(1963、76)、『川と湖の魚たち』(1969)、『生物と環境』(1978)、『カラー名鑑日本の淡水魚』(1989、2001)、『生物界における共生と多様性』(1996)、『偏見の生態学』(1987)、『曖昧の生態学』(1996)、『魚々食記』(2000)など。

また、私淑していたイギリス研究者エルトンの本を3冊翻訳し、『シリーズ地球共生系』(全6巻)、『共生生態学』(全8巻)、『ビジュアル科学講座生命の地球』(全13巻)を監修。

近年編集したものには、『古代湖:その文化的・生物的多様性』(1999、英文)、『古代湖:生物多様性・生態・進化』(2000、英文)、『博物館を楽しむ:琵琶湖博物館ものがたり』(2000)、『生物多様性の世界』(2003)などがある。