相撲教習所は、国技館内にあり、日本相撲協会所属力士として登録された者を教育することを目的としている施設。
1957年設置。
新弟子は幕下付出を含めて全員が、入門から6カ月間通うことになっている*1。
教習所では実技と教養に分かれ、力士を教育・指導するが、大学相撲部出身者は、実技は免除される。
講義は7時から3時間にわたって実技が行われ、四殷、鉄砲、殷割り、すり足、伸脚などの基本を学び、それを繰り返し稽古する。また同時に、土俵上の作法なども学ぶ。4人の親方と現役の幕下力士が指導にあたる。
引き続き、教養が2時間行われ、相撲史、生理学、運動医学、社会学一般、国語(書道と作文を含む)、詩吟を学ぶ。講師は、大学の講師や有識者などが担当する。
卒業にあたっての試験等はなく、参加に意義があるとされている。
なお、外国人力士は日本語の習得の関係から、原則として1年間在籍することになっている。また、教習期間中であっても十両以上に昇進した場合には、受講が免除される*2。