総記

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総記

そうき

一般には「「全体を総括した記述」という意味(『日本国語大辞典』)。

ただし実際の用例としては図書分類法の分類項目名として使われることがほとんど。この場合、「総記」は英語generaliaの訳語

下位区分(サブ・ジャンル)の過半数にあてはまってしまうもの(=総合・概論と、ジャンル横断的なもの)と、下位区分どどれにも属させられないもの(=その他)を収める分類項目の項目名として採用される。「その他」が下位区分でなく上位区分に居残る、つまり総記には総合だけでなくその他が含まれるところが論理上の工夫といえる。

十進分類法では10ないし9個設定される基本ジャンル(main class;主類)のうち、先頭の0類のことを「総記」というが、1類から9類や、それぞれの下位区分においても下位区分ごとの総記が設定される。NDCの例でいうと、700は芸術の総記、720は絵画の総記、721も、721.1〜9の日本画の各派に対して日本画の総記である。つまり桁が(右から数えて)3ケタ以上になっても上位は下位区分の総記となる。700や720の0は、単に見栄えのため――論理としてはおかしいが、出納作業のため――3ケタになるまでつけるダミーの0である。そのため戦前などは誤解を生むから表記すべきでないとする意見もあった。