装甲列車

一般

装甲列車

そうこうれっしゃ

Armoured train(英)、Panzerzug(独)、Бронепоезд(露)

装甲を施された列車、というよりは重武装した列車。もちろん軍用。

概説

鉄道軍事輸送の新たな花形として、南北戦争プロイセンによるドイツ統一戦争で大きな役割を果たした。もっとも、鉄道線路それ自体は長大な弱点ともなるし、列車それ自体も攻撃に対して比較的脆弱な存在である*1

列車に警備兵を乗り込ませるだけでなく、重装備を列車に搭載しておけば、防護力は格段に上昇することになる。そういうわけで、国土の広い大陸国や人口密度の低い植民地などで、装甲列車が運用されるようになった。自衛用の機関銃座などだけでなく、各種火砲を搭載して攻撃力を強化する試みもなされ、そちらの進化系統では列車砲という形になっている。

ユーラシア大陸中央部、ロシアソヴィエトでは国土の広大さと道路網の未熟もあって、多数の装甲列車が運用され、両次大戦及びロシア内戦などで活躍した。

また、独ソ戦においてはドイツ側も補給線警備のために多数の装甲列車を編成、運用した。装甲列車固有の武装の他に、車両運搬用の貨車を連結し、そこに戦車を積載して攻撃を受けた(撃退した)場合の反撃用とし、列車の弱点を補う工夫などもなされている。

その他、日本軍中国大陸の占領地で装甲列車を運用している。

大戦後*2モータリゼーションの進展で鉄道への依存が低下したことや航空機に代表される他兵科の発達*3などによって衰退した*4

*1:列車強盗を扱った映像作品を見るべし

*2:あるいは大戦中から

*3制空権を握っているなら空から援護すればいいし、制空権がないならたぶん鉄道は破壊されてしまうでしょう

*4インドシナ戦争など、条件によっては運用されたケースも見られる