レントゲン写真などにおいてコントラストを付け、体内の情報をより正確に見いだすために患者に投与される医薬品。Radiocontrast agent。
胃の健診などで使われる「バリウム(硫酸バリウム)」が知られているが、より一般的に使われるのは血管内に投与する「非イオン性水溶性ヨード造影剤」や「水溶性ヨード造影剤」、「低浸透圧水溶性ヨード造影剤」などである。また検査目的に応じて経口的やチューブ、肛門から投与される場合もある。CT検査では「ヨード造影剤」、MRI検査では「ガドリニウム化合物」、心臓超音波検査では「マイクロバブルを含む超音波造影剤」が使われることがある。
副作用としては熱感やかゆみ、発疹、吐き気、引き付け、呼吸困難などが挙げられ、稀に意識消失や心停止に至った報告もある。
画像にコントラストを付けるなど、画像診断検査をより分かりやすくするために用いる薬剤を指す語。
主にCT検査、MRI検査などで用いられる造影剤は静脈に注射し、血管造影検査ではカテーテルを用いて直接血管内に注入する。胃の健診で用いられるバリウム等もよく知られている。