Le Fils 2002 ベルギー=フランス 103分
2003年12月日本公開 監督・脚本:ジャン=ピエール&リュック・ダルデンヌ 出演:オリヴィエ・グルメ、モルガン・マリンヌ、イザベラ・スパール
2002年カンヌ国際映画祭 主演男優賞・エキュメニック賞特別賞
リスト::外国の映画::題名::ま行
ヒューマニティーな要素よりも、黙々と働く男の背中にじーんときました。
こんにちは!おでん文庫の本棚を入れ替えましたのでご紹介です。ちょうどその時にお店にいらっしゃった方が興味を持ってくださり、一冊手に取ってくださいました。絵が好きかも…と話されていた姿が優しげで、とても心に残りました。ありがとうございます! さてさて、7・8月の本棚のテーマは夏らしく ”ここにある海” です。本棚に置いている12冊全て作者は同じ、山下 明生(やました はるお)さんです。 テーマや本の決定について、実は6月頭までは、7・8月それぞれで置こうと思っていた本もテーマも別にあったのです。これが偶然の流れでまったく違う方向に舵取りすることとなりました。 というのも、6月の本棚で扱ったアルビ…
映画備忘録。 本を読んでも映画を見ても、すぐに中身を忘れる。タイトルを見ても、あらすじすら思い出せないことがある。それでも、読む、見るという意欲はまだある。読んでいる時、見ている時は、そこそこ愉しいのだ。 でも、我慢できずにほおりだす、席を立つこともないわけではない。最近、1本そういう映画があった。 5月の末から5本、見た。 印象だけでも書いておく。 『トリとロキタ』(2022年/ベルギー・フランス合作/89分/脚本・監督:ジャン・ピール・ダルデンヌ、リュック・ダルデンヌ/出演:パブロ・シルズ ジョエリー・ムブンドウ/日本公開2023年3月31日) 今まで見たダルデンヌ兄弟の映画。 『息子のま…
bitters.co.jp 少し前に「イゴールの約束」*1を皮切りに遅ればせに好きになって、いくつか旧作*2を拝見しているダルデンヌ兄弟。新作が来たらぜひ劇場に行こうと思っていたが、厳しい内容という前評判をきき、行くのが遅くなってしまった。しかし、観はじめたらすぐに作品世界にのめりこめる。毎回。 社会から排除されがちな立場に追いやられている少年や少女の姿を、甘ったるくなく描くのがとても巧みなダルデンヌ兄弟。今回もビザがおりないアフリカ系の少女ロキタと、弟と称しているトリのなんと鮮烈なこと。 トリの賢そうな瞳、その知恵。疑似姉弟の切なさと絆。決して見世物っぽくならない、煽らないところが素晴らしい…
www.shochiku-tokyu.co.jp後に『息子のまなざし』(2002)、『ある子供』(2005)などを監督する、ベルギーの映画作家リュック&ジャン=ピエール・ダルデンヌ兄弟による作品。(長編監督作2作目) 酒びたりの母親とキャンプ場のトレーラーハウスで暮らす少女ロゼッタが、ある日突然工場の仕事をクビにされたことから、職探しのために奮闘する姿が描かれます。 主演はエミリー・ドゥケンヌ。本作が初主演ながらも、カンヌ国際映画祭では女優賞を受賞。後のキャリアに大きな影響を与えました。 また、作品自体もカンヌ国際映画祭でパルム・ドールを受賞。ドラマ映画として高い評価を獲得しています。 貧しく…