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多重見当識

読書

多重見当識

たじゅうけんとうしき

斎藤環が名づけた言葉。

作品をさまざまな位相で見ることが出来るおたくの視点。アニメであればキャラクターや脚本、キャラクターデザイン作画監督、音楽、時代背景等々、あらゆる角度から作品を見て楽しむ視点、あるいは態度。

まず作品に描かれる世界。作中に描かれる作者の個人的な諸事情。作家とプロダクションなどの楽屋裏的世界。それがどのような経路で流通し、どのように受容されるかというマーケティング的世界。おたくが作品を楽しむということは、こうした複数のレヴェルにまたがって楽しみを確保するということだ。私はこれを、古典的な精神医学用語を変形して「多重見当識」と呼ぶことにした。

斎藤環『博士の異常な思春期』)

戦闘美少女の精神分析 (ちくま文庫)

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