対戦車ミサイル

一般

対戦車ミサイル

たいせんしゃみさいる

Anti-Tank Missile(英)


戦車に対抗するためのミサイル。略称ATM

第二次世界大戦期に陸上の王者となった戦車は、歩兵にとっての最大の敵ともなった。各国の用兵者は自国の戦車を強化するとともに、敵の戦車に対抗する手段を発見する必要があった。

大戦後半になって登場した各種の携行対戦車兵器はそれなりの威力を持つが、精度や射程といった面では不十分なものであった。さりとて在来型の対戦車砲が限界に達していたのも明らかであり、何らかのブレイクスルーが必要であった。

ロケット弾に誘導装置を搭載した「ミサイル」がその解決策となった。正確性と大威力を共存可能なミサイル時代の寵児となり、わけても第四次中東戦争における大活躍は「ミサイル万能論」「戦車無用論」などを生んだ。

その後戦車の側の能力が上昇した*1ことで戦車は現在でも存在しているが、対戦車ミサイルも能力向上を続け、現在でも盾と矛の進化は続いている。

区分

ドラゴン(米)やミラン(仏)といった歩兵が携行するカテゴリーと、TOW(米)やトリガット(欧)、重MAT(日)のような車両やヘリコプター*2に搭載されることが前提のやや大型のものとに分けられる。

弾頭は成形炸薬弾であることが多い。

*1:リアクティブアーマーや複合装甲などの新装甲の実用化、ベクトロニクス化による射撃能力の向上など

*2:陣地に据え置いて使用されることも