翻訳家。1914〜1969年。佐賀県生まれ。
本邦初の『バートン版千夜一夜物語』の完訳を遂げたほか、冒険記、性風俗などをめぐる、多数の著書・訳書を遺した。
『バートン版千夜一夜物語』は当初、1949年から思索社から刊行され、五巻までで中絶し、その後角川文庫から刊行され、たびたび河出書房新社などから刊行され、2003年〜2004年、ちくま文庫で再刊された。
当たり前のことのようですが、敢えて前置きさせて下さい。昨今盛んに叫ばれているダイバーシティー(多様性)という言葉。互いに互いを認め合うことは大事だが、”多様性”という価値観を相手の国、人種、文化をねじ伏せながら、押し付けるというのは、なんだか違うんじゃないかなぁと思う次第でありました。 すべての問題は、経済とセットになっていることに尽きると思います。自然は守りましょう、時代遅れな社会は、民主主義化して都市化しましょうーーー。グルーバリゼーションの欺瞞です。私が思うに、どうやら、人間というのは、経済的にあるいは軍事的にある程度満たされれば、後は、同調性を持たなくなるということ。そこへ、リベラルだ…
『千夜一夜物語』バートン版 第1巻の読書会での議論の一部を要約した。 ・近代以前にできた作品 この物語は近代以前のもの。個人の内面世界を描くことはしない。個人を書くのではなく、話がどんどんどんどん展開してく。落語などの芸の世界に通じるものがある。現代風に言えば、『千夜一夜物語』はラップ。 そもそも近代小説の枠組みができたのはゲーテ(1749-1832)の『若きウェルテルの悩み』(1774)以降ではないだろうか。 ゲーテの『ファウスト』からは近代的な部分と前近代的な部分の両方が読み取れる。 ・翻訳のもつ問題について 翻訳者バートンという人物の色が色濃くでた翻訳であると考えられる(『名誉で読む世界…
遅ればせながら、大千秋楽まで全国23カ所全103公演完走おめでとうございます!私もありがたいことに大千秋楽を会場で観ることができました。始まる前から驚くほどの熱気に包まれていて、始まってからもものすごい盛り上がりでとても楽しかったです。座長浅田真央さんを始めとするキャストの皆様、スタッフの皆様、制作チームの皆様、スポンサーその他関係者の皆様、改めてこの素晴らしいBEYONDというショーを観る機会を与えてくださってありがとうございます。またライブ配信をありがとうございました。アーカイブを残して下さったことで、会場から帰ってきてからも観ることができました。9月にBlu-rayが届くのが待ちきれない…