大谷崇『生まれてきたことが苦しいあなたに 最強のペシミスト・シオランの思想』を読みました。 明確な自殺願望があったわけではなかった。私は一般的に恵まれていると言える状況だった。なのに生きづらいと思っている自分がいた。運動がそこそこできて成績もそこそこよくて。自分の意見もはっきりと発言する。明るくて元気ですね、と言われる。だけど生きづらかった。そして生きづらいと思うことがとても後ろめたかった。私の「生きづらい」は嘘なのではないか。この世にはもっともっと生きるのがしんどい人がいるはずで、こんな私が生きづらいと思っていいはずがないと思っていたのだけれど、そうなると本当に色々と「無理」だったので、わか…