名鉄で離れ小島的存在の瀬戸線が現在のように地下の「栄町」を起点とする前は本陣通が堀川を渡る景運橋のたもとにあった「堀川」という駅が起点だった。しかしこの駅はずいぶん外れで一部の普通列車しか発着しなかった。その2つ先の「大津町」が市役所や県庁に近くて比較的賑わうところで多くの列車はここから発着した。その頃には瀬戸線にも特急が走っていてそれはすべて大津町発着だった。 モ900とク2300という2両ペアになった特急用車両があった。古い車両だが車内をクロスシートにしてパノラマカーと同じスカーレット色に塗り前面にはパノラマカーと同形の種別表示板を掲げたもので瀬戸線ではピカイチだった。 瀬戸線に初めて乗っ…