卑弥呼の遣使によって中国の史書に記録が残っている。今回は魏志倭人伝の内容をベース、そのほかの知見をふまえながら当時の倭国の様子、倭国大乱、そして天皇の系図に登場する人物と関連を検証していく。注:魏志倭人伝など中国の史書は古く、また他国の人の見方で書いており、全てが正しいとは限らない。 ■一大率(いちだいそつ)邪馬台国(熊本付近)より以北に「一大率」が置かれ他国を監視しているとされる。一大率は官名(役職の名称)と考えられている。常に伊都国(福岡県糸島市付近)に設置されていた。北方から、特に他国からの侵入を警戒するためと考えられる。 ■刺史(しし)国中には刺史のよう地方官のような政治をみる役割の者…