旅の途中、腰を痛めて大分臨海工業地帯の近くに数日間停滞。 これも何かの縁だろうと、高杉良さんの小説『生命燃ゆ』を読み始めた。 昭和の一般的なサラリーマン像・専業主婦像が描かれていて面白い。 極めてナチュラルに隷属している。 たぶん現代以降の作家にはもう書けないやつ。 想像で書いても手を緩めてしまうか、力んで大袈裟になるだろう。 それにしても、九州のお国柄が閉鎖的とされるのは、何が由来なのだろう。 法事などの個人的な記憶の中でもバチクソ男尊女卑である。 女たちが台所で忙しくしてる時、男たちはタバコ吸ってるだけ。 大陸と京の真ん中に位置し、古くから人の往来・文化交流には慣れていそうなものなのに、何…