
概要
葉は細長い柄の先に3〜9枚の小葉が集まっており、大きさは10〜20cm程度。花は夏に咲き、雄花と雌花が別々の株につく。雌花は葉の付け根に穂状の雌花を多数つけ、樹液で粘ついているのが特徴。大麻以外にも葉の形が似ている洋麻(ケナフ)があるが、葉は基部まで深く切れ込んでおらず、黄色または薄い黄色の大きな花を咲かせる*1。
産業的活用
主にアジアを中心に、古代からさまざまな地域で活用されている。茎などからは良質の繊維が取れ、丈夫で柔軟なロープとしてや軽く通気性の良い布として利用される。種は食用として広く用いられ、七味唐辛子などの香辛料や鳥のえさとしても使われているが、発芽しないように処理されている。
薬物として
芽や葉、花の樹液に「(trans) tetra hydro cannabinol(略:THC)」という幻覚性物質が多く含まれることが知られている。それらをあぶって煙を吸い込むことで酩酊感や陶酔感、幻覚作用がもたらされるが、多くの国や地域で規制されている。身体的な症状としては心拍数を上昇させ、目が充血し、口や喉の渇きを感じさせ、食欲を増進させる。通称はマリファナ(Marijuwna)をはじめポット(Pot)やグラス(Grass)、ウィード(Weed)、リーファー(Reefer)、ドープ(Dope)、メアリー・ジェイン(Mary Jane)などと呼ばれている。また樹液を圧縮して固形状の樹脂にした大麻加工品を「大麻樹脂(通称:ハシッシュ」と呼び、食べたり喫煙したりして摂取される*2。THCの中毒性・依存性・有害性などはいわゆる「ハード・ドラッグ」と呼ばれるコカインや覚醒剤など他の麻薬や煙草よりも低いことや、大麻を含めたさまざまな麻薬関連の事件を緩和するため、少量の個人使用に限定した大麻の解禁を求める動きが世界的に見られる。オランダのように少量(30g未満)の大麻の所持は摘発されない国もあり、米国の一部地域をはじめ特にEU諸国などでは規制緩和の方向に動いているとする向きもある。
嗜好品としての合法化
- 2001年、ポルトガルで嗜好品利用を非犯罪化。1日に2.5グラムまでの大麻利用が可能。
- 2001年、ベルギーで嗜好品利用を非犯罪化。
- 2006年、スペインで嗜好品利用を非犯罪化。個人栽培5鉢まで可能。
- 2011年、ウルグアイで個人の大麻所持・消費・栽培を非犯罪化。*3
- 2012年12月6日、アメリカのワシントン州で合法化。21歳以上なら28.3グラム(1オンス)までの大麻を、しこう品として所持、使用が可能。*4
- 2013年1月5日、アメリカ、コロラド州で合法化。21歳以上なら28.3グラム(1オンス)までの大麻を、しこう品として所持、使用が可能。自宅で少量の栽培も可能。*5
- 2013年12月、ウルグアイが世界で初めて大麻の栽培や販売を合法化する法案が可決された*6。
日本における大麻
2014年6月現在、日本においては禁止薬物のひとつであり、広義での麻薬に分類されている。種や茎の状態以外での所持や栽培および使用は禁止されており、違反すると大麻取締法により処罰され、最長7年以下の懲役となる。
関連キーワード
関連リンク*7
- 法規制:大麻取締法
- 反対論:ダメ、ゼッタイ - 大麻
- 賛成論:カンナビスト

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*3:Uruguay to become first government to SELL cannabis to its citizens | Daily Mail Online
*7:賛否両論存在する実情をふまえ、どちらにも偏らないよう紹介してあります。
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日本の鉄道の駅名、ないし日本にある地名。
鉄道駅
札幌駅まで14.5km、普通列車を利用した場合は約20分。区間快速列車「いしかりライナー」を利用した場合は13分。
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