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大陸浪人

(読書)
たいりくろうにん

大陸に渡った浪人。狭義には明治〜昭和初期の日本から中国大陸*1に渡った人々。
もちろん「浪人」だから、きちんとした定職があって、その業務で渡った人は(通常は)含まない*2。出自としては明治政府の政策に反発する士族(不平士族)であるとか、民族主義者*3であるとか。
動機は様々だが、簡単に言うと次のようなものが上げられる

  1. 山師的動機:富や名声や力を欲した*4
  2. 壮士的動機:欧米列強に対抗するためには亜細亜の連帯が必要だと信じていた*5
  3. 探検的動機:狭い日本を離れ、未知なる広大な大地への憧れや好奇心を満たす

大物としては宮崎滔天、内田良平あたりか*6
結果的に、あるいは意図的に、いわゆる「大陸進出の尖兵」となった例もあり、毀誉褒貶は定まらない*7

*1:慣例的には「支那大陸」とか「シナ」と形容するべきかもしれないが、どっちにせよ地理的範囲を正確に示せるわけではないのであえてこう書いておく

*2:業務上渡っても、その後浪人になるという展開を踏めば大陸浪人になれるが

*3:純粋な日本主義者でなく、反欧米主義としての民族主義者

*4:清末〜中華民国期の混乱していた大陸では国内よりも一山当てる率が高いと思われた

*5:そのためには中国革命を成功させねば、とかその類の目的を有していた

*6:大物過ぎて例示としては不適切な気もします。

*7:そのあたりを煮詰めると当時の帝国主義下の国際関係の概要とか「大日本主義」とかの説明が必要になるので省きます

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