竹内文献

読書

竹内文献

たけうちぶんけん

昭和初期に竹内巨麿によって公開された偽書

平群真鳥が武烈天皇の命により、日本古来の伝説を忘れないように、古神代文字で書かれていた記録を漢字と仮名混じり文に改めて成立したという。記録は百数十種にも及ぶ神代文字が伝えられている。

その内容は、破天荒なまでスケールの壮大さが他の超古代文献(古史古伝)と一線を画す。


当文献によれば、宇宙第一神は「元無極躰主大御神」であり、この神から分かれて第三世代の「天地分主尊大神」に至る224億32万16年を経て、初めて天と地ができたとされる。

天の日球の国から飛来した古代天皇一族が全世界を治下するとか、天之浮船で外宇宙まで進出とか、天之浮船の材料である謎の金属「ヒヒイロカネ」やそれを用いてつくられた宇宙神殿・皇祖皇太神宮とか、超古代天皇の骨を砕き固めて造られたとされる「神体神骨」とか、世界照覧の神鏡のこととか、キリストが日本に渡りとか、ムー大陸時代の超古代地図とか、常軌を逸した記述が見られる。その不思議の程は古代文献よりまるでSF作品を彷彿とさせる。

代表的な偽書の一つで、戦前に不敬罪で押収されたが、それを信じる人もいた。



当文献を公開するのは、平群真鳥の子孫である竹内家に養子に入った竹内巨麿である。だが、昭和12年に不敬罪で起訴される。故に文献は押収され、太平洋戦争空襲により焼失。戦後、巨麿の子、竹内善宮がその内容を伝えている。