高松市美術館の35周年記念コンサートを準備するにあたり、自分史35年を振り返ることになった。ぼくが鍵盤楽器を演奏し始めたのは50年前、作曲を始めたのは47年前だが、自分で企画をして作品を発表し始めたのは、35年前である。 共同作曲というテーマを見つけたのが35年前。そこからバンドpou-fou、子どもたちとの共同作曲、お年寄りとの共同作曲などを続けていき、「しょうぎ作曲」という方法を考案したのが25年前。「しょうぎ作曲」を実践していく中で、音楽を聴覚に特化せずに、五感、いや六感を通して味わうべく、演劇、身体表現、舞台芸術などとコラボレーションに本格的に取り組み始めたのが20年前。ヨーロッパやア…