およそ4、5世紀から14世紀にかけての西洋音楽を指す。 なお、西洋音楽史では、おおよそ850‐1150年をロマネスク時代、1150‐1450年をゴシック時代、また、13世紀をアルス・アンティクア(ars antiqua;古い芸術)の時代、14世紀をアルス・ノバ(ars nova;新しい芸術)の時代と呼ぶことがある。
グローヴ音楽事典、日本大百科、世界大百科事典
今日も良い天気! レッスンや仕事の後、夜にはコンサートに行きました。 ラ・ガラッシア コンサート 「天使と悪魔」です。 中世型の楽器も現代の打楽器も舞台に一斉に並び、中世の曲がリコンポジションされていたり、新曲が挟まれていたりして、とても面白いプログラムでした。 不思議と古い曲と現代の曲が絶妙なバランスで混ざり合っていて、聴いていて心地が良かったです!
今日は練習したり、レッスンをしたり、ある教本の翻訳を進めたりしていました。 レッスンで使う関係で、音楽史も調べて毎回まとめています。これまでは古代から中世の話まで少しずつ進み、ようやくギョーム・ド・マショー Guillaume de Machaut までたどり着きました。久々にマショーの音楽のことを調べたり、楽譜を見比べたり。やはりこの時代では類を見ないほど色々な情報が出てきて面白いですね。 2年くらい前にマショーの「あらゆる花のなかで De toutes flors」という曲で動画も撮っています。 youtu.be マショーの曲の中でもとりわけ好きな曲の一つでもあります。 また他の曲も集めて…
はじまして。たまこです。 このブログでは、クラシック音楽や、おいしいもの、旅、などについて面白いと思ったことを、みなさんとシェアしていきたいと思います。 今日は、マニアックな話ですが中世聖歌についてです。 中世聖歌と仏教の経典の読み方の共通点?クリスチャンではないのですが、しばらく前から、中世聖歌を歌うグループで歌っています。そこですごいと思ったのは、月に一回の集まりで、みなさんネウマ譜と呼ばれる独特の楽譜を読みこなし、節回しがぴったりあっていることです。 中世聖歌のグループでは、音節(シラブル)の取り方もぴったり合っていました。音大で専門的に勉強していても、ふつうはとりにくい歌いまわしです。…
音楽の変遷について音楽史は中世音楽時代→ルネサンス時代→バロック音楽時代→古典派音楽時代→ロマン派音楽時代→印象派主義音楽時代→近代音楽時代と流れているようです。ここでは、バロック音楽時代と古典派音楽時代と近代音楽時代に付いて記述する。バロック音楽時代は、神に、捧げるために、ひたすら美しさを追求していた様に感じられる。王侯貴族のために書いたされる作品も、実は、神に捧げるためだったかもしれない。パヒェルベル然り、ヘンデル然り、ビヴァルディ然り、ヨハン・セバスティアン・バッハは忘れられない。音楽の美を追求した作曲家たちである。古典派音楽時代のヴォルフガング・アマデウス・モーツアルトは美を追求しなが…
音楽について人間は胎児の頃から音は聞いているのだろうか? 生まれて初めて聞くのは人の話し声だったろう。それから、動物の鳴き声、足音、手の叩く音、滝の音、川のせせらぎ、波の音、とりわけ驚いたのは、雷鳴だったかもしれない。手で木の幹をたたいたのが棒に代わり、幹をくり抜いて、更に大きな音とし、リズムを取りながら叩き始めた。歓声が上がり始め、拍手、口笛、指笛、草笛も加わり次第にメロディが生まれたかもしれない。やがてくり抜いた木の幹を、乾燥させ、なめした動物の皮を、同じく動物の小さな骨で両端に貼り、ドラムの原型とした。草笛は、細い木の枝あるいは竹で吹き口を設け、反対向きの親指を除く、8 本の指で押さえら…
【オムニバスを聞く日曜】73・Arthur The Albun(Warner Brothers:BSK3582-US'81) スティーヴ・ゴードン監督、ダドリー・ムーアとライザ・ミネリが共演したロマンティック・コメディ「ミスター・アーサー」(')のサントラです。全曲バート・バカラックとキャロル・ベイヤー・セイガーが手掛けています。とにかくクリストファー・クロスによる主題歌”Arthur’s Theme”が大ヒットしてラジオからガンガン流れてたのが印象的でした。 デビュー作を出した後なかなか次が出なかったクリストファー・クロス(当初は姿を出さないプロモーションで謎めいた存在と歌声が印象的でしたが…
最初に読み終えたミステリについて少しだけ書いておく。 アガサ・クリスティのポワロものの31番目の長篇『ハロウィーン・パーティ』を、昨年新訳版が出たハヤカワ・クリスティー文庫で読んだ。旧版は中村能三(1903-1981)訳だったが、山本やよい氏(1947-)の訳に差し替えられた。 www.hayakawa-online.co.jp 埋め込みリンクの画像でご覧いただける通り、ケネス・ブラナー監督・主演の映画が日本で公開されたタイミングに合わせて新訳版が出たもののようだ。図書館に置かれるまでは数か月かかるかなと思っていたが、先日区内の図書館に置いてあったので借りて読んだ。 これはクリスティ79歳の1…
CARMINA BURANA SACRI SARCASMI LA REVERDIE ほんとうのカルミナ・ブラーナ~中世写本『ブラヌス歌集』、その聖なる風刺性~アンサンブル・ラ・レヴェルディ(古楽器使用) CD: Arcana / 551 MEDIA SRL A 353 (2009) Stampato in Italia da Pozzoli S.p.A. 株式会社 マーキュリーMer-A353 2,800円(税込 2,940円) 帯文: 「オルフの傑作の、向こう側――遠い中世に響いていた、この歌集本来の音楽とは。ヨーロッパ最前線の中世音楽集団が、周到な作品研究の末たどりついた、ユニークな美質。…
La Reverdie 『Speculum Amoris』Lyrique de l'amour médiéval du mysticisme à l'érotisme CD: Arcana A 20 (1993) Made in France SPECVLVM AMORIS Lyrique de l'amour médiéval du mysticisme à l'érotisme I 1. Laude novella sia cantata [Anonyme] (Italie, XIIIème s.) (Laudario di Cortona) 5:15 1v / 1rb / 2v / 2p…
『Splendor da ciel: Rediscovered Music from a Florentine Trecento Manuscript』 La Morra Corina Marti & Michał Gondko (dir.) フィレンツェ、見出された中世音楽~14世紀、羊皮紙写本の下から浮かび上がる音楽~ラ・モルラ(古楽器使用)コリーナ・マルティ&ミハウ・ゴントコ(ディレクター) CD: Ramée / Outhere Music RAM 1803 (2018) Made in Austria 輸入・販売:ナクソス・ジャパン株式会社 NYCX-10024 ¥2,700+税 1…
Oliphant 『Joie Fine: Chansons pieuses』Medieval Pious Trouvère Songs CD: Alba Records ABCD 222 (2006)Made in EC Joie Fine / Pure Joy Chansons pieuses Pious trouvère songs of the 13th century 1.Anonymous - On doit la mere Dieu honorer 4:01 2. Anonymous - Chanter voel par grant amour 4:58 3. Anbertin d…
『《春は来たりぬ》中世イタリアの音楽』 ディヴィッド・マンロウ指揮/古楽コンソート Ecco la primavera Florentine Music of the 14th Century The Early Music Consort David Munrow CD: London 発売:ポリドール株式会社 シリーズ:ロンドン ルネッサンス/バロック音楽シリーズ POCL-2851 (1992年)税込定価¥2,200(税抜価格¥2,136) Made in Japan 帯文: 「古楽界の悲劇の天才、マンロウによる中世イタリアの世俗曲集。」 春は来たりぬ/中世イタリアの音楽 Ecco la…
菅野恵理子「MIT音楽の授業」を読む 音楽学科の開講科目は「文化・歴史」「作曲・理論」「音楽テクノロジー」「演奏演技(パフォーマンス)」の領域に分かれている。目を引くのは「文化・歴史」の領域に「ビートルズ」「ワールドミュージック入門」「アフリカの音楽」などの授業があること。伝統的な西洋中心の音楽史にとらわれていないのだ。 「ワールドミュージック」の授業では、パーソナル・ミュージック・エスノグラフィー」を書く課題からスタートする。自分の立ち位置や歴史を知るのだ。同じ課題を日本の学生に課すとしたら、地域特性がどのくらい反映されるだろう? 伝統邦楽まで深入りしなくていいが、昭和歌謡が過去の文化となっ…
National Music 地域社会を意識した音楽のあり方について Date of first publication: 1934 Author: Ralph Vaughan Williams (1872-1958) 初版:1934年 著者:レイフ・ヴォーン・ウィリアムズ(1872~1958) 日本語訳:竹中弘幸(2023年9月27日全面改訂) こちらと併せてご愛読ください onmusic.hatenablog.jp THE MARY FLEXNER LECTURES ON THE HUMANITIES マリー・フレクスナー記念 人文科学講座 II 講座番号 2 These lectures…
音楽は、文化や感情を表現し、人々をつなげる力強い言語です。しかし、音楽の起源はどこにあるのでしょうか?この謎めいた旅に一緒に出発しましょう。 早期の音楽の形態 音楽の起源は、言葉を越えて遡ります。最初の音楽は、人々が身体のリズムや自然の音に触発されて発生しました。この初期の音楽は、打楽器や声の組み合わせによって表現されました。 叩く、たたく、歌う - これらの基本的な行為が音楽の原点であり、音楽はコミュニケーションと感情の表現手段として使われました。 古代の音楽の発展 古代文明、特にエジプトとメソポタミアでは、音楽は宗教的な儀式や娯楽において重要な役割を果たしました。楽器は進化し、琴や笛、太鼓…
www.youtube.com たまたま「おすすめ」に上がってきた動画。何故上がってきたかは分からない。まず、beautiful medieval musicというのが意味分からないし、タグにあるmedievalmusicも意味不明。でも、サムネ?の絵画が好みだったので、ぽちっと聞いてみた。 これは……めちゃくちゃ好みです! 調べたら「中世音楽」とかいうらしいね。ゴシック音楽やグレゴリオ聖歌のような宗教音楽のことを意味するらしい。すごい。今まで知らなかったことが悔やまれるほど素晴らしい。美しいし、神々しい感じだし、魂が洗われるよう。 私、教会音楽=バロック音楽だと思っていたけど、どうも違うみた…
2023/06/19: www.amazon.co.jp The Surf Coasters 「Live」 \1867 The Surf Coasters 「L'esprit」 \449 2023/06/19: メルカリ The Street Sliders 「天使たち」 \3300 The Street Sliders 「Replays」 \3300 The Street Sliders 「Rare Tracks」 \3300 The Street Sliders 「The Live! Heaven And Hell」 \3790 The Street Sliders 「Last Live」…
6月2日、パリの自宅で亡くなられました。謹んでお悔やみ申し上げます。 サーリアホ: 合唱曲集ヘルシンキ室内合唱団 、 ニルス・シュヴェケンディーク 、 ウーシンタ・アンサンブル タワーレコード Amazon フィンランドの作曲家カイヤ・サーリアホは、1952 年生まれ。シベリウス・アカデミーで、フィンランド・モダニズムの先駆的存在のパーヴォ・ヘイニネンに学び、マグヌス・リンドベリたちと進歩的グループ「コルヴァト・アウキ!(耳を開け!)」を結成して注目されました。1982 年からパリのIRCAM で研究を始め、フランスを拠点に、ザルツブルク音楽祭のための歌劇《遥かなる愛》に代表される委嘱作を次々…