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朝日のような夕日をつれて

アート

朝日のような夕日をつれて

あさひのようなゆうひをつれて

鴻上尚史による戯曲

劇団「第三舞台」の旗揚げ作品であると共に、鴻上尚史の処女作品。

第三舞台ではこの作品を計6回上演(純粋再演を除く)しており、その都度内容は当時の世相に沿う形で書き換えられている。

概要

物語は、玩具メーカー「立花トーイ」の世界と、ベケットゴドーを待ちながら」を下敷きにした世界の2つを行きかう。キーワードとなるのは、立花トーイ社長の娘として描かれる、舞台に登場しない一人の女性「みよこ」。「みよこ」の存在を軸に、すさまじい勢いで5人の登場人物がこの2つの世界を駆け巡る。

そこらじゅうにちりばめられたギャグの数々と、ハイペースで進む芝居のテンポ・疾走感、そして戯曲全体に悠然と鎮座するテーマの「重さ」に観客は度肝を抜かれた。「コンテンポラリーな表層感覚と問題意識が混在した重層的な劇世界」と評されたことも。第三舞台は活動の節目節目にこの作品を起用、名実共に代表作としての存在感を示した。また、この作品と2作目・3作目にあたる「宇宙で眠るための方法について」「プラスチックの白夜に踊れば」(後の「スワン・ソングが聞こえる場所」)の3作を、鴻上自ら「核戦争三部作」と称している*1第三舞台として初めて戯曲集が発売された作品でもあり、以後現在まで多数の劇団でこの戯曲が上演されている。


登場人物

※役名の後にあるカッコは、第三舞台公演にてその役を演じた俳優名。


上演記録(第三舞台公演のみ)


戯曲

朝日のような夕日をつれて NEW VERSION―鴻上尚史第一戯曲集

朝日のような夕日をつれて NEW VERSION―鴻上尚史第一戯曲集

※上記書籍は「91'」を収録*4。過去に「81'」を収録したヴァージョンがある(絶版)。


DVD

その他、以下のタイトルにこの作品が収録されている。

*1:この作品に核戦争に関する直接的な表現は戯曲上見当たらないが、初稿では物語のラストにある「みよこの遺書」の部分に核廃絶に関する記述があった。

*2:観客動員は約300人だった。

*3:この頃の観客動員は推定で約30,000人(東京公演のみ)。10年で観客動員を100倍にまで膨らませた計算になる。

*4:一般書店での取り扱いはない。他に第三舞台公式サイトで購入可能。