超甲巡

一般

超甲巡

ちょうこうじゅん

設計番号B65型超甲巡

日本海軍の計画した大型巡洋艦巡洋戦艦(未成)。ドイツシャルンホルスト級アメリカアラスカ級に相当する。超甲巡とは甲巡(重巡洋艦)を超える、という程度の意味。

概念

日本海軍の対アメリカ海軍迎撃計画*1は、最終的に敵主力艦隊に対して、水雷戦隊群による大規模夜間襲撃を行うことになっていた。このためにデザインされた(特型をはじめとする)重雷装駆逐艦条約型重巡洋艦戦艦めがけて突っ込んでいくという作戦だったが、米側はこれを警戒して矢鱈に砲力の強化された巡洋艦を大量に用意していた。重巡洋艦は所詮は巡洋艦であって、防御力はそれなりのものしか有しない。

このため重巡を夜間襲撃の旗艦に使っていた場合、運が悪ければその旗艦が早期に脱落しかねないという問題を抱えていた。大規模かつ統制のとれた雷撃戦を敵主力艦に仕掛けるというのが日本海軍の構想である以上、十分な指揮能力を確保することは必要不可欠だった。

超甲巡はその解決策としてデザインされた。

 以上を併せ持ち、水雷戦隊への指揮統制機能を有する艦が超甲巡である。戦艦への対抗は、当然ながら*2企図していない。

同型艦(いずれも計画のみ)

(795号艦)

(796号艦)

要目*3

  • 満載時排水量:34,447トン
  • 全長:246.4メートル(水線240メートル)
  • 全幅27.2メートル
  • 喫水:8.8メートル
  • 主砲:31cm砲3連装3基
  • 副砲:長10サンチ連装8基
  • 機銃:25ミリ連装6基 13ミリ連装2基
  • 魚雷:61cm発射管8基
  • 装甲:舷側190mm(傾斜20度),甲板125mm,砲塔200mm
  • 機関出力:16.7万馬力(4軸)
  • 速力:34ノット
  • 航続距離:8000浬(18ノット)
  • 乗員:約1200
  • 航空機水上機3機

*1:そのためだけに海軍軍備のすべてがデザインされていたと言っても過言ではない

*2戦艦に出会う=水雷戦隊が雷撃する=任務終了という図式なので

*3:計画のみの艦であり、資料・計画案によるバラツキが存在する。以下の数字はhttp://www.bobhenneman.info/B65.htmに拠った。