(1927-2001) 前衛華道草月流家元、映画監督、舞台演出家、陶芸家、書道家。草月流初代家元の勅使河原蒼風の長男として、東京に生まれる。 生け花の枠を超えるスケールの大きな個展は世界中の人々に新鮮な驚きを与えた。東京美術学校(現東京芸大)在学中よりシュールレアリスムや、前衛芸術に興味を持ち、ピカソや岡本太郎の影響を受ける。安部公房、関根弘らの「世紀の会」に参加。また羽仁進監督らと「シネマ57」を結成し、実験映画の製作を試みる。1962年の『おとし穴』で初の長編映画を手がけ、1964年、安部公房原作・脚本の『砂の女』では、カンヌ映画祭審査員特別賞など数々の賞に輝き、国際的な名声を獲得した。1980年に草月流第三代家元になるなど、一時映画の世界から遠ざかったが、1984年に『アントニー・ガウディー』で再び注目を集め、1989年に『利休』でモントリオール映画祭の最優秀芸術貢献賞を受賞した。
1957.05.15 蒼風とオブジェ いけばな 監督・脚本
1958.08.21 海は生きている 美術
1958.10.07 有楽町0番地 脚本
1962.07.01 おとし穴 監督
1964.02.15 砂の女 監督
1966.07.15 他人の顔 監督
1967.02.04 インディレース 爆走 監督・製作
1968.06.01 燃えつきた地図 監督
1972.03.25 サマー・ソルジャー 監督
1984.05.25 アントニー・ガウディー 監督・製作・編集
1989.09.15 利休 監督・製作・脚本
1992.04.11 豪姫 監督・製作・脚本