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堤中納言

一般

堤中納言

つつみちゅうなごん

『堤中納言物語』と堤中納言

基本的に「堤中納言」という号は藤原兼輔を指す。その一方で、その「堤中納言」を冠して呼ばれる短編物語集に『堤中納言物語』がある。兼輔は平安中期の著名な歌人であり、紫式部の曽祖父にあたる人物ではあるが、『堤中納言物語』はまとめられた時期も、個々の物語が作られた時期もほとんどが不明*1であるが、少なくとも延喜の年間にはなかった。現在もまだ、この名称については不明であるようだが、あまり兼輔と『堤中納言物語』に関連性はなさそうである。

*1:「逢坂越えぬ権中納言」の一編のみは、天喜三(1055)年五月三日庚申の夜に催された六条齋院バイ子内親王家歌合中の物語合に提出され、作者も小式部と判明している。